ADRRN東京イノベーションハブ(ATIH)は、アジア最大の災害NGOネットワークである「アジア防災・災害救援ネットワーク(ADRRN)」が、英国に拠点を持つ人道分野におけるイノベーションリーダーであるHumanitarian Innovation Fundと共に立ち上げた国際プロジェクトです。会員NGOの組織強化、ナレッジ共有を中心として、国際機関、大学、民間企業とのパートナーシップを促進し、草の根のアイデアから持続可能な事業を生む為の取り組みを支援します。
MEMBERS
ADVISORS
特定非営利活動法人CWS Japan事務局長。アジア防災緊急対応ネットワーク(ADRRN)理事兼事務局長、世界人道サミット(WHS)アジア運営委員(RSG)、などを兼務。JCC-DRR(防災・減災日本CSOネットワーク)共同事務局、世界人道サミットに向けたHumanitarian Innovation Forum Japanの運営委員も務める。同志社大卒業、ブランダイス大学大学院開発学修士。
BoPビジネスコンサルタントとして、アジア、アフリカの開発途上国での事業創出に携わる。株式会社オリナス・パートナーズ代表取締役。
主に民間企業での業務に長らく携わったのち、CWS Japanにてアジア地域における緊急災害支援・防災事業に関わる。災害支援活動をライフワークの一つと考えて取り組んでいる。現在ドイツ在住。
政策・メディア研究科 教授
アジア各地の開発途上国において、コミュニティ防災、都市防災および防災教育の分野で、様々なステークホルダーが協力し活動する仕組み作りを研究。
日本語のモダリティ表現と画像を活用したコンセプト構築およびデザイン開発手法を研究。文化を支える言語の活用で問題の本質を探るとともに地域独自のアイデア創出を目指す。
WHY PARTNERSHIP?
アジアにおける災害の規模が増すにつれ、多くの人道支援機関は効率性と有効性を高めるために新しい革新的な方法を模索しています。アジア最大の災害NGOネットワークである「アジア防災・災害救援ネットワーク(ADRRN)」は、「草の根のイノベーション」を戦略の主要テーマとして位置づけ、2016年12月にバンコクで100名の現地実行者と共に地域イノベーションフォーラム(RIF-Asia)を開催し、新しい解決策を生み出し発展させるリーダーシップの在り方を模索しました。
この取り組みを加速するため、2017年3月、英国に拠点を持つ人道分野におけるイノベーションリーダーであるHumanitarian Innovation Fund(HIF)との戦略的パートナーシップが開始されました。このパートナーシップはアジア地域において家族的な雰囲気のもと広範囲なネットワークを有するADRRNと、Humanitarian Innovation Fund(HIF)の両者それぞれが持つ知見と実績の強みを活用し、イノベーションの理解と資源へのアクセス強化を目指しています。
WHAT IS THE ACHIEVEMENT SO FAR?
2017年現在、23の組織と111の個人がワークショップを通して人道分野におけるイノベーションの概念を学び、資源へのアクセスと支援を獲得しました。ワークショップは、各組織のニーズと、問題分析、コンセプトの考え方、プロジェクト計画改善などの主要素を満たすように設計されています。ワークショップ全体の平均満足度は90%でした。
ワークショップの成果として、21の革新的なアイデアが創り出され、開発されました。そしてADRRN東京イノベーションハブ(ATIH)はそれらの進捗状況を追跡し、その中のいくつかの事例は他のパートナー組織と繋げることでさらに発展させました。 2017年7月にHIFとADRRNがジャカルタで共同開催したワークショップの参加者はHIFのシードファンドに応募することができ、そのうち3件が資金調達に成功しました。これらの最新情報はこちらから確認することができます。
WHAT ARE THE MAJOR LEARNINGS?
人道分野におけるイノベーションの概念を現地化すること: 人道分野においてイノベーションの概念は、ほとんどの組織にとって新しいものです。参加者が理解できるよう、ワークショップで使用される表現や例を現地化する必要があります。
経営陣のコミットメントの重要性: 経営陣との継続的な対話とそれによる相互作用は、成功の鍵となる可能性があります。
イノベーションを促進するための内部資源の確保: イノベーションの文化が根付き、目に見える変化を起こすまでには時間がかかります。したがって、経営陣の直接監督下にある専任のイノベーションオフィサーを割り当てることはイノベーションの強力な推進力になります。
イノベーションの概念を
現地化する
経営陣のコミットメント
の重要性
内部資源の確保